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ソシャゲしかしないニートの話

【映画】青くて痛くて脆いを見ました

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https://aokuteitakutemoroi-movie.jp

 

青くて痛くて脆いを見ました。

 

 

あー気持ち悪い。気持ち悪い。むちゃくちゃ気持ち悪い。

序盤の秋好の言動も、後半にかけて加速度的にさらけ出されていく楓の内面も、そして何よりこの映画を見たあとの自分のかき乱された感情がとにかく気持ちが悪い。自分なんかは特に楓の価値観に共感するものが多かったので、そんな楓の「青くて痛くて脆い」部分をありありと見せつけられるのはかなりきつかった。

 

とにかく吉沢亮演じる田端楓の「陰キャ」の再現度が高すぎる。多分原作からの人物の解像度の高さに吉沢亮の演技力が組み合わさった"せいで"あんなにも見る人を苦しめる作品になったのだと思う。インカレサークルとかいわゆる意識高い系みたいな人たちの空間と、もう遺伝子レベルで水が合わない自分からするとああいった形のラストシーンを提示されるとどうしようもないですね。多分苦虫を噛み潰したような顔をしていたと思う。

 

比較的淡々と進行するのだけれども、序盤に大きな謎を示してミステリー的な要素を見せた上で現在と過去のエピソードを交互にやるので飽きさせない。それでいて「ああこういうタイプの映画か」と思ってきた辺りでのどんでん返し。そこからラストの講堂のシーンまでノンストップで構成が上手い。その講堂のシーンも(内容に反して)早朝の日差しが差し込む自然光による階調がとても美しかった。

 

もう一度見たくなる作品でした。でも5年後くらいに。

 

余談

それはそれとして全編通していい人だった秋好が面と向かって「気持ち悪い」と投げかけてくるあのシーンはかなりドキドキしましたね。好きだ…