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ソシャゲしかしないニートの話

【映画】ようこそ映画音響の世界へを見ました

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http://eigaonkyo.com

 

思い出したかのように更新。

『ようこそ映画音響の世界へ』を見ました。

 

冒頭で引用されるルーカスのセリフ「映画体験の半分は音だ」

リュミエール兄弟に端を発する映画の歴史はサイレントから始まったのに、なぜ今日において映画体験の半分を占めるまでになったのか。その歴史にはエポックメイキングな作品の数々があり、またその裏には"才能の輪"で繋がった多くの人々がいた。一見するとマニアックで地味な内容になりそうなドキュメンタリーなのに実際の映像を交えた分かりやすい解説と豪華なキャストでむしろ夢中になって見ることが出来ました。チューバッカの声の元ネタが〇〇だったなんて…

 

1927年にはすでに初のトーキー映画であるジャズシンガーが公開されていたにもかかわらず、音響という仕事は長い間重要視されていなかったこと。またその状況を改善した70年代の巨匠たちは映画と同じくらいラジオで育ってきた世代だったというのが文化の横のつながりを感じて興味深かったです。

 

またモノラルからステレオ、5.1chサラウンドへと進化してきた音響機器の解説パートでは実際に「スター誕生」と「地獄の黙示録」を例に上げて、音の変化を体感出来たのは劇場ならではでした。地獄の黙示録で初めて「音が回り込んでくる」体験をした当時の人はそりゃあびっくりしただろうなぁ。

 

ともすれば映画は監督のものだという認識をしがちなんですけど、クレジットで流れるあの人達それぞれがなにかしらのプロフェッショナルであり、"才能の輪"によって繋がった関係なのだということ、だからこそ映画は総合芸術足り得るのだということがよく分かりました。映画を見るときの視点が増える=楽しみ方が増える良い作品でした。とりあえず劇中で触れられてた作品は見たことあるのも含めて一通り目を通してみたいですね。